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マイクロバス

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自動車運転免許取りたての学生の頃、憧れた車がある。その憧れは今でも憧れのまま私の心の中にある。

VWのTypeIIだ。
TypeI(ビートル)をベースとし登場した同社のトランスポーターだ。
その姿を現わしてから既に60年程の時を経ているというのに、未だ根強いファンも多いことから、姿形はなんとなく判る方も多いだろう。

しかしやはり憧れは憧れのままだった。
現実問題として、自分に維持管理できるとは思えないのである。

TypeI・TypeII・TypeIIIは根強いファンが多いためか、所謂旧車の類としてはリビルトパーツが豊富に揃っている。シャーシさえ残っていれば再生できる程である。TypeIに至っては、割とつい最近(2003年)までブラジルで生産されていたと記憶している。

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しかしそうは言っても基本的に60年前の車である。維持するにはそれ相応の苦労が伴い、それに見合った愛情や知識がなければ付き合っていけないだろう。
そういう部分も含めて「憧れ」なのである。

最近の国産1BOXカーを、似たような感じにアレンジしてしまえばそういった苦労はないだろう。しかし、どんなに精巧に真似をしてみても、もともと全く違う車である。どこか無理があるように感じてしまう。似てはいるが、あくまでも「似て非なるもの」と感じてしまう。

憧れは憧れのままで、「いつかは・・・」と願いつつ心の奥底にとどめておくつもりだったが、そんな私を激しく揺さぶる出来事が起きたのは2001年1月のことである。
デトロイトショーにおいて、VW社が出展した一台のコンセプトカーによってである。

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TypeIIを彷彿させるスタイルだが、既製の車種の細部をいじくって似せたモノとは違う。
先人に敬意を払いつつ、それを乗り越え一からデザインしたであろうデザイナーの気概を感じる。

そして、さらに私を熱くさせたのは、当時の報道によると、ほぼこのままのスタイルで2005年を目途に市販化されるとのことだった。
私にとっては、憧れと現実が上手いこと折り合いをつけたように感じられた。もう手に入れるしかないとすら思った。

しかし、2010年になった現時点で未だこの車は市販されていない。
コストの面で折り合いがつかないまま市販化が延期されたとの噂を聞いたのが最後で、その後情報は入ってこない。

憧れは、形を変え現実味を帯びたが、結局憧れのままだった。

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