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地震雷火事おやじ

今日はお昼前に地震があった。
震源は三陸沖で、マグニチュード7.2、宮城県では震度5弱を観測したそうだ。
青森市においても震度3を観測しており、結構大きめの地震であったようだ。

大きな被害は無かったようだが、その後も余震が続いている。

私にとって、地震と言えば1994年の「三陸はるか沖地震」だろうか。
当時私は震度6を観測した八戸市に住んでおり、もろに被害を受けてしまった。

その日は確か朝からパチンコを打っていた。
午前中で3万円ほど勝ち、お昼ご飯を食べ買い物をして帰宅しようとしたのだが、買い物で散財してしまったため、もうひと稼ぎしようと2戦目に繰り出した。

2戦目に選んだのは、その日で新規開店1週間目をむかえた店だった。
いつもは行かない店だったのだが、新規で1週間目だから、夕方からの勝負でアウェーでも勝ち目はあるだろう踏んだのだが、思うような結果を得られず、ドル箱を積み上げる友人を尻目に早々に退散と相成った。

晩御飯は自宅で食べ、テレビを見ながら友人と電話で話をしていたのが21時過ぎ、電話中に少し強めの揺れを感じた。
「地震が来た」などと笑いながら電話を続けていると、だんだんと揺れが強くなってくる。
ベットに腰掛けての電話であったが、ベット自体が強く揺れ、ただ腰掛けているのも困難な状態になる。
そうこうしているうちに、部屋の家具がだんだんと部屋の中央付近に動いていく。
やばい、シャレにならん。
電話を切り、慌てて背の高い家具を支えようとするが、立っていることなどままならず、家具に押し倒される。
家具の下敷きになることは無かったが、揺れが強く逃げることも出来ず、ただその場に這いつくばることしか出来なかった。

しばらくすると揺れがおさまる。
私の部屋はひどい有様だ。家具のほとんどは部屋の中央に寄ってしまい、台所では瓶入りの調味料が落ちて食器とともに割れている。
トイレは貯水タンクのふたが床に落ちてしまい割れていた。
だが、建物自体に損傷は無く、ガス水道こそ止まったが電気は通っていた。
実家に無事を知らせる電話を入れようとしたが、電話は通じなかった。

とりあえず散らかってしまった部屋を片付ける。
しばらくするとチャイムが鳴る。友人Aだ。
彼は車を運転していたところ、ヘッドライトの球が切れたらしく、車を路肩に寄せて調べていたら地震に襲われたそうだ。
そして、彼の自宅周辺は電気も通じていないらしく、私の家に来たとのことだった。
道路も至る所に亀裂が入り、交通も麻痺しているとのこと。
私の家は、比較的被害が少ないようであった。

友人Aを部屋に招き入れ、部屋の片づけを手伝わせる。
片付けも終わり、落ち着いたところで近くに住む友人Bの話が出た。
友人Bは大丈夫だろうか?
我々は友人Bの下宿を訪れることにする。

友人Bの下宿へ辿り着く。とりあえず外から見た分には大丈夫そうだ。
中に入り、友人Bの部屋の前まで行くと、その部屋の前に飾られていた大きな置物が倒れ友人Bの部屋のドアを塞いでいる。
置物をどかし部屋に入ると、友人Bはスヤスヤと眠っていた。
友人Bを叩き起し話を聞くと、逃げようとしたらドアが開かなかったので、面倒くさくなって寝てしまったとのことだった。大物である。

友人Bも連れ、再び私の家へ戻る。
なんだか、とても暗い気持ちになってきたので、とりあえずテレビゲームでもやろうかと言う話になる。

その頃、何人か集まった際のテレビゲームと言えば、桃太郎電鉄が定番である。
とりあえず、余震が怖くて眠れないし、かといって他にやることも無いので設定を99年にしてゲームを始める。

件のゲームをプレイしたことがある方々なら解ってもらえると思うが、このゲームほど人間関係を険悪にするものもない。
午前5時、激甚災害に指定された地震があったにも関わらず、我が家では険悪な空気が漂っていた。

夜が明けて、友人Aと市内の様子を見に出る。
中心市街地の歩道は、建物の窓ガラスが割れ落ち、ガラスが散乱していた。
私が負けを喫したパチンコ屋は1階部分が潰れてしまっていた。
もし、2戦目の勝負も勝っていたら、私は人生の勝負に負けていたかもしれない。
道路はひび割れ、大きな段差が出来ている箇所もあった。

結局電気以外のライフラインの復旧が望めなかったため、私は帰省することにする。
荷物をまとめ、駅へ向かうと八戸-野辺地間で線路の路床が崩落し不通となっており、野辺地までは臨時バスで向かうこととなった。
余談ではあるが、このとき乗った臨時バスが途中道を間違って微妙に迷子気味になったことは、まあ小さな話である。

こうして、1994年12月28日は、私にとって忘れがたい日となった。

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