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SAI

10月29日 土曜日 晴時々曇 最高気温17.1度 最低気温5.7度(青森)

Sai001

先日エスハイ君の車検を通した。
ランクル君も売ってしまったことだし、この際車検をきっかけに乗り換えようかと画策していたのだが、とりあえず最低限の整備でさっさと車検を通してしまうこととした。
これでエスハイ君も10年目に突入である。

車検で車を預けた際、当然のように代車を出してもらったのだが、今回の代車はSAIであった。
本当はリリースされたばかりのカムリを貸してほしかったのだが、出たばかりということでもあり、流石にこれは平日でも無理とのことであった。

既に発売から2年ほど経過しておりやや話題性に欠けるが、それでもトヨタ内における車格ではカムリより上級車種でありレクサスにもも姉妹車がラインナップされている、云わば高級車に分類される車種である。
またプリウスに続く、トヨタ2番目のハイブリッド専用車ということもあり、それなりに興味を引くものであったので、乗ってみた感想でも記述するものである。

パッと見は大きなプリウスである。プリウスを大きくしてトランクを付けました的な印象だ。
プリウスよりも若干重厚な印象のプレスラインではあるが、数値的には全長・全幅・全高が4,620mm・1,770mm・1,495mmで、プリウスと対比して全長で150~160mm、全幅で30mm弱、全高が5ミリ大きいだけなので、数値的にもトランク分だけ大きくなったような感じである。
興味の無い人であればプリウスとの違いが判らないのでは無いかと思えるほどだ。
ちなみに車格的には下位となるカムリは全長・全幅・全高が4,825mm・1,825mm・1,470mmと一回りも二回りも大柄で、ワイド&ローで典型的なセダンデザインだ。

運転席のドアを開けてみる。
プリウスとは違いドアがずっしり重く、ドアを閉めた際の音も重厚だ。

シートに座る。
SAIは全グレードにおいて運転席は電動調整だ。今回借りたのは助手席は手動であったため最廉価グレードと思われるが、それでも運転席のポジション調整は電動だ。
だが降車の際にシートを後ろにスライドさせて降りる癖のある私にとって、スライドまで電動であるのは余計なお世話である。
上級グレードにおいては、降車時に自動でシートが後方にスライドする機能が備わるようだが、自分で前後スライドのスイッチを操作してゆっくりとシートを後方にスライドさせてから降車するのは実にもどかしい。
またハイブリッド車とは言え、一般的な電装品は12Vの補助バッテリーで作動し、また補助バッテリーに対しメインバッテリーから充電が行われる訳でも無い。(違うかもしれませんがエスハイ君はそうです。もしかしたら数年の月日の間に、補助バッテリーの充電率が下がった際にメインバッテリーからの充電が行われるようになっているかもしれません。)
エンジンを切ってからの電装品の操作は、補助バッテリーが上がりそうで恐怖感を覚える。

内装は高級車そのものだ。
木目調の部分は、一昔前のいかにもプリントしましたといった感じの安っぽいモノではなく、随分とリアルになり質感が高くなっている。
手に触れる部分は一つ一つの感触が良く、シルバー塗装のパーツもプリウスのように単純なシルバー塗装では無く質感が高い。
人それぞれ感じ方は違うだろうが、変にゴテゴテしていなくそれでいてパーツ一つ一つの質感が高い。
個人的には非常に好ましい内装だと感じたが、一つ残念なのはシフトレバーだけはプリウスのモノと大差なくそこだけが浮いて見えた。

Sai002

運転する前に、各種スイッチをいじってみる。
ファーストインプレッションは「判りにくい」である。
エアコンは、一昔前からトヨタの高級車に採用されるディスプレィに表示されるマルチインフォメーションタイプだ。
頻繁に使うとメーカー側で想定した機能についてはステアリングスイッチやセンターコンソールのスイッチでも操作できるようだが、このスイッチが用意されているのは、ステアリングにオート・温度・オフスイッチ、センターにデフォッガー・内外気循環切替・花粉除去とあまりオートで使用しない私にとっては有り難くない。
このスイッチを見る限り、エアコンについては黙ってオートにしておけということらしい。
モードを変更したり風量を変更したりするにはいちいちディスプレィにエアコン画面を呼び出さなくてはならず、かなり煩わしい。

Sai003

マルチインフォメーションディスプレィに表示される機能の操作は、主にセンタークラスターに配置されるリモートタッチにて操作を行う。
直感的な操作感を狙っての代物であろうが、その操作感はイマイチだ。
コンピューターで言う、マウスとポインタのような操作感を期待するなら、指で動かすのではなく手のひら全体で動かすような形が望ましいだろう。
このようにノブスイッチを使用したのならば、画面上のポインタの動き画面上のボタンにフォーカスされた方が使いやすいだろう。
つまり、オイシイどころ取りをしようとしてオイシイところを逃したような印象だ。
そして、手に残る操作の感触はプリウスのステアリングスイッチ同様良くない。

Sai004

ステアリングスイッチは、プリウスのモノと良く似ているが、プリウスで採用されたステアリングスイッチを半押しするとメーターパネルにスイッチの配置が表示されるタッチトレーサーディスプレィは装備されていない。
スイッチ操作のブラインドタッチがしやすくなる実にイイ機能だと思ったのだが、やはりプリウスとは似て非なる設計思想なのだろうか?

メーターパネルには、プリウス同様ハイブリッド車特有の様々な情報が表示される。
だが、メーターパネルの位置が妙に低く運転中の確認は難しい。
多くの情報量を表示できるようにしたのであれば、それらの情報はフロントウィンドウに投影するなりメーターパネルをセンターに設置するなりの工夫が必要と考えるが、それらモニタリングされた情報の取得を拒否しているかのような配置である。
あまりに多くの情報を与えたことに寄り運転がおろそかになる可能性を考慮しているのかもしれないが、であれば最初から表示しないか、具体的な数値では無く感覚に訴えた上で情報を取得しやすくる工夫が必要だろう。

一通り操作をしてみたので、走行させてみる。
当然と言えば当然だが、プリウスよりも走り出しが重い。
私のエスティマハイブリッドと違い、アクセルを軽く踏んだだけではエンジンはかからない。
その点はプリウスと同様である。だがプリウスよりも高出力のモーターを搭載しているはずなのに動きは重い。
プリウスと対比して200kg以上の重量増だから仕方が無いのだろう。
すぐにエンジンがかかってしまう分、エスティマハイブリッドの方が走り出しは軽く感じる。

だが恐ろしく静かだ。
プリウスでも十二分に静かであったが、それ以上だ。街中を流している分には、エンジンが駆動しても僅かな音しか聞こえない。
また、ハイブリッド車はエンジン音が静かな分、風切り音やロードノイズが目立ってくるのだが、それらもかなり抑え込まれている。
高級車らしく、おそらくふんだんに遮音材や吸音材が使用されているのだろう。
ハイブリッド車と言えば、そう言った部材も極力省き少しでも車体を軽くして燃費を稼いで売りにする場合が多いだろうが、この車はハイブリッド化による快適性の向上を売りにしているのかもしれない。

足回りは変にフワフワしている。
柔らかいとかしなやかという感覚では無い。路面から入力された力が上手く減衰出来ずに変に残っている感じである。
重い車体を支えるため、それに合わせてバネも強くなっていると思われるが、その強いバネの動きを上手く抑え切れていないような感じだ。
もしかしたら、廉価グレード故エアボリュームの大きいタイヤを履いている為かもしれない。足回りの設計は上位グレードの18インチ仕様に合わせているとも考えられる。
だが、今回借りたグレードに限って言えば、高級車の乗り心地とは言い難い。
車体が軽い分、プリウスの方が好印象だ。

Sai005

他に目にとまった点としては、このSAIのヘッドライトにはロービームにLEDが採用されていた。
省電力・高寿命を売りとするLEDであるが、光量的にも全く問題は無く、運転している分にはHIDと同等以上の明るさを確保していた。
だが、ここまで高出力だとその寿命が心配だ。
また、高出力でも発熱量はHID以下であろう。
発熱量が低いということは、それだけ高効率ということなのだが、降雪地域ではこれが冬場に仇となるのだ。
発熱量が低いため、ヘッドライトに雪が付着したままになるのだ。
HIDでもそういった傾向が顕著であったのだからLEDであればなおさらだろう。
ヘッドライトウオッシャーも装備されているようだが、これも間違いなく雪が付着して凍ってしまえば機能しなくなる。
トヨタさんにはもう少し降雪地域のことを考えていただきたいと存じ上げる。

Sai006

あとドアを開けた際に、ダッシュボード側面のドアに隠れる部分に、見慣れないダクト上のモノがあった。
よくよく観察してみると、ドア側にも穴が開いており、ここを通じて空調の空気が運転席及び助手席ウィンドウに風を当てる仕組みになっているようだ。
これは従来のダッシュボードに申し訳程度に付いている吹きだし口によるデフォッガーよりも効率が良さそうだ。
もしかしたら、昔から高級車の類にはこういった仕組みが用意されていて、高級車にあんまり乗ったことの無い私が知らないだけなのかもしれないが、こういった仕組みは他の車種にもどんどん採用していただきたいと存じ上げる。

なお、冒頭の画像でSAIのとなりに停まっている車は、新型のカムリである。
このカムリに乗っている方は、少し前までSAIに乗っていたので、その違いを聞いてみたところ、新型カムリはSAIと比較して出足が軽くスピードが乗ってもパワフルなうえ燃費も良く、そして静かだと言うことだった。
ドアやトランクを閉める際は、明らかにSAIよりも安っぽい音で、カタログ的にも車重が軽くなっていることから遮音材等が減らされているのだと推測されるが、それでもカムリの方が静からしい。

豪華で便利な装備こそ、SAIに比べれば少ないモノの、一般的に感じられる車としての性能が上で、値段も安く、見栄えのするカムリ。
プリミアムコンパクトという言葉があり、またある程度ステータス性の高い車が欲しいが大きさは必要ないと言う方もいるだろうが、こうやって並べてみるとSAIを積極的に選ぶ理由が少ない。

近い将来、SAIが廃止され、カムリに豪華装備を施した以前で言うウィンダム的な車が登場しそうな気がするのは私だけだろうか?

っつうか、新しいカムリ、個人的に結構カッコよく見えますよ。
これでマニュアル、いやせめて2ペダルMTを装備したスポーティなモデルが出てきたりしたら、欲しいかもしれません。


10月30日追記
SAIの印象について記述し忘れた点がありました。
ブレーキのフィーリングがあまり良くなかったです。
アクセルオフまたは弱ブレーキ時に、あまり回生ブレーキが働いておらず、そこから少しブレーキペダルの踏力を強めるとすぐにメカブレーキが介入してくるような感覚でした。
そしてこのメカブレーキがカックンなものですから、ブレーキの感触はかなり良くないです。
同時期に発表された現行プリウスに乗った時は、そのような感覚を感じなかったので、これは重い車重が悪影響を及ぼしているモノと推測します。

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